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東日本大震災 宮城への救援物資提供続く

東京、新潟、山形、朝大から

 東日本大震災で甚大な被害に遭った宮城の同胞あての救援物資がぞくぞくと現地に届いている。24日には、総連東京の葛飾、墨田、江戸川、大田、渋世、東京朝鮮第5初中級学校・東京朝鮮第6初級学校オモニ会の合同救援隊、新潟、山形青商会、朝鮮大学校の代表らが東北朝鮮初中級学校を訪れ、総連緊急対策委員会宮城県本部に救援物資を渡した。

東京合同救援隊

 同日昼、2トントラックとマイクロバスに米、食料品、飲料水、ガスボンベ、燃料、日用品などの物資を積んだ葛飾、墨田、江戸川、大田の合同救援隊が東北初中に到着した。

 救援活動の中心となったのは、女性同盟とオモニ会、青商会。みんなで手分けをして少しずつ物資を調達した。当初、トラック1台の予定だったが、東京朝鮮歌舞団のマイクロバスを追加で動員するほど多くの物資が集まった。

 総連葛飾支部の李甲成委員長は、「同胞たちが『私たちもすぐに行動を起こそう』と積極的に動いた。彼らの温かい同胞愛をあらためて実感した」と語った。合同救援隊は物資を下ろしたあと、仙台近隣の津波被害地域である多賀城市を見て回った。

新潟

 新潟の救援隊は、燃料、米、肉、野菜、果物、インスタント食品、日用品などを届けた。この日、福島にも別のチームが駆けつけ、物資を渡した。救援隊の一員として東北初中を訪れた新潟朝鮮初中級学校教育会の李辰和副会長は、「新潟は7年前に大震災の被害に遭った経験がある。被災地の同胞たちに何とか力を与えたかった」と話した。

山形

 山形青商会も料品、下着類などの物資を東北初中に送った。同青商会の朴英浩会長は「隣県にもかかわらず、駆けつけるのが遅くなり申し訳ない。

 これからも宮城の復旧のためにできるかぎり力になりたい」と語った。一方、女性同盟山形のオモニたちも学校で生活している活動家、教員、同胞、朝青員らのためにピビンバ、肉スープ、キムチ、果物などの夕食を準備し、彼らを励ました。

朝鮮大学校

 朝青朝鮮大学校委員会の指導員と教員、学生ら5人で構成された一行は2トントラックとワゴン車に積んだ救援物資を対策委に渡した。地震発生直後から、救援活動に参加したいという朝大生たちの申し出は後を絶たなかった。

 春休みで地元に帰省した学生たちは地域別に物資を集め大学に送った。救援隊は、朝大生、教職員一同の名による東北初中卒業生たちへの記念品を学校側に渡したほか、空手道協会、金剛山歌劇団管弦楽団、東北朝高(当時)出身の朝大生たちが託した救援物資と激励メッセージが書かれた色紙も渡した。(李相英)

[朝鮮新報 2011.3.28]