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東日本大震災 女性同盟大阪・西支部西九条分会が義援金

義援金を贈った金福熙顧問(左から2番目)と金庚淑顧問(真ん中)

 女性同盟大阪・西支部西九条分会が東日本大震災で被害に遭った同胞を救援する義援金として100万円を贈った。

 11日、金福熙顧問と金庚淑顧問(ともに80歳)が自宅を訪れた総連、女性同盟の府本部、西支部の関係者らに手渡した。

 義援金は、女性同盟西九条分会が40年前から旅行の積み立てをきっかけに集めたお金を、銀行などを通じて貯え運用してきたもの。

 盟費とは別に、ごま油の販売や地域のイベントでの売店運営、内職もして分会の活動資金を作る一方、大阪福島朝鮮初級学校への寄付、祖国の水害支援などにも積極的に取り組んできた。

 中心となって資金を管理してきたのが金福熙顧問と金庚淑顧問。総連、女性同盟の募金の呼びかけに応じようと「金額」を相談した結果、2人が出した答えは「1本」だった。

 「日本のどこにでも同胞が住んでいる。何とか助けてあげなあかん!」

 「お金を価値あることに使おう。支援するからには思い切ってやろう」

 その金額の多さに、受け取った活動家らは驚きながらも深く感謝した。

 日本の植民地支配時代に生きる術を求めて日本に渡ってきた2人は、大阪大空襲で焼け出され、解放後は民族差別に苦しみながらも地道に働き、分会活動を引っ張ってきた。数々の受難を乗り越えてきただけに、被災地の同胞を思いやる気持ちも強い。「ニュースで被災地の光景を見たり、余震がある度に胸が苦しくなる」という。

 2人は被災地の人々に「一日も早く立ち上がってほしい」とエールを送った。(李泰鎬)

[朝鮮新報 2011.4.14]