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福島で体験した余震

 福島県で、死者が出るほどの強い余震を体験した。

 11日夕方5時すぎに震度5強の地震が起きたとき、活動家たちの会議が行われていた郡山市の総連福島県本部会館にいた。参加者たちは一斉に外に出た。会議は中断された。幸いにも被害はなかった。

 現地の活動家は、「3月11日の地震を経験していなかったら慌てふためいていたかも知れない」と、こともなげに話していた。

 翌日の昼2時すぎにも震度6弱の余震があった。総連緊急対策委員会福島県本部の関係者に同行して、いわき市内の被災同胞の家々を訪ねるため車で移動している最中だった。道路両脇の建物が大きく揺らいでいるのが見えた。

 いわき市ではこれらの余震の影響で、数日前にやっと復旧した水道がまた止まったという。

 余震の直後に訪ねた同胞の焼肉店では、店内に飛び散った皿やグラスなどを片付けていた。止まっていた電気、水道、ガスが来るようになってつい先日営業を再開したが、また営業を中止せざるを得ないと、店主は嘆いていた。「営業を再開したとしても、またいつ強い余震が来るかわからない」と不安を口にしていた。

 一部では土砂崩れも起きた。

 現地の対策委の関係者と、総連本部のある郡山に帰ろうとすると、道路は通行止めになっていた。

 被災地の同胞たちの不安と苦痛は計り知れない。これを常に胸に刻み、その役に立てる記事を書き続けたいと思う。(姜)

[朝鮮新報 2011.4.25]