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東日本大震災 〈投稿〉 「相互扶助の精神」で必ず道開ける

 東日本大震災の直後から、愛知朝鮮中高級学校には被災同胞への救援物資が続々と寄せられた。その数、ダンボールにして300個以上。米765キログラムをはじめ、水やお茶、カップラーメン、ガスボンベ、離乳食に日用品など、2tトラック2台にもなった。県下同胞の温かい支援物資を乗せたトラックに乗り込み、3月22日の夜、私を含む4人の救援隊は福島へ向かった。(写真)

 翌日の午前9時過ぎ、福島朝鮮初中級学校へ到着すると、避難していた同胞や日本市民16人が、みな明るい笑顔で迎えてくれた。

 その後、総連福島県本部委員長と青商会副幹事長に、被災状況を細かく聞いた。地震による直接的な被害もさることながら、やはり福島第1原発事故の影響が大きいそう。

 福島県から避難する人が日に日に増え、風評被害により物流が停まることも懸念されていた。

 当時は、学校も再開のめどがたっていないとのことだった。(4月11日に入学式)

 原発事故の処理が長期化していくなかで、もう福島県に住むことができないかもしれないという悲観的な声も聞いた。しかし彼らは、希望は捨てず、福島県下の同胞と、福島初中で学ぶ児童、生徒たちのため、必ず立ち上がってみせると力強く話していた。

 避難生活を送る人々から、たくさんの感謝の言葉をもらい、私たちは避難所をあとにした。約2時間という短い滞在ではあったが、同胞の力強さと温かさを感じられたひと時となった。

 今回、私たちは、同胞社会の力をあらためて実感した。

 震災直後に支援物資や義援金を持ち寄り、被災地のために役立ててくれと話した愛知の同胞たち。

 疲労の色を見せずに、「がんばります! 愛知同胞によろしくお伝えください。コマッスムニダ!」と私たちを温かく迎えてくれた福島の同胞たち。

 そうした姿に、同胞社会の底力を垣間見た。

 被災地では各地から届く物資が、生きる原動力となり、救援と復旧に向け力が注がれている。

 しかし、震災による被害は計り知れないものだ。私たちが訪れた福島初中でも寄宿舎の一部が破損していた。

 東北地方同胞社会の復興のためには、各地の同胞による継続的な支援が必要だ。

 われわれ同胞社会の真骨頂である「相互扶助の精神」で必ず道は開け、笑顔が取り戻せるはずだ。

 愛知でも被災同胞のため、積極的な支援活動を行っていきたい。 (愛知県青商会 趙賢幹事長)

[朝鮮新報 2011.4.27]