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ウトロが恩返し、京都・南山城で震災復興支援イベント

 東日本大震災復興支援チャリティーイベント「南山城Hanaマダン」(主催=同実行委員会、共催=ウトロ町内会、ウトロを守る会)が24日、京都・ウトロ(宇治市伊勢田町51番地)で行われ、ウトロの住民を含む南山城地域の同胞、日本市民ら約100人が参加した。参加者たちは焼肉を食べ、朝鮮の歌や踊りを楽しみ交流した。この日販売された飲食物の収益金と集まった募金は、復興支援のため、宇治市を通じて日本赤十字社に送られる。

被災地に義援金も

朴道済委員長の乾杯の音頭で始まったチャリティーイベント

 東日本大震災発生後、住民たちはこれまで支援してくれた同胞、日本市民に恩返ししようとの思いから、東北朝鮮初中級学校を含む被災地に義援金を送った。今回のイベントも支援の一環として、同胞と支援者たちが共同で企画した。

 これまで同胞の生活と運動を支えてきた総連支部は、今回のイベント運営においても大きな役割を果たした。女性同盟では焼肉など料理を準備、飲食物を販売する朝青員らの姿もあった。ウトロに住むハルモニたち、総連支部の役員たち、京都朝鮮歌舞団の団長、ウトロを支援する市民たちが交代でマイクを握り、歌を歌ってイベントを盛り上げた。

 総連支部の朴道済委員長は、「同胞が暮らすウトロは新しい町づくりに取り組む。被災地でも復興が進んでほしい」と語った。

 60年以上続いた立ち退きの危機から脱し、新しい町づくりに向けた運動に取り組むウトロの住民たちは、「一日も早く活力を取り戻し、復興に向けて立ち上がってほしい」と被災地にエールを送る。大雨が降るたびに床上浸水などの被害に悩まされている住民もいるが、それだけに震災被害と避難所生活に苦しむ東北、関東の被災者に対する同情も強い。

 金君子さん(80)は、「町ごと流され、多くの人が子や親を失った。立ち直ろうという気持ちになるのも困難だと思う。自分がその場にいたらとても耐えられないだろう。一日も早く安心して暮らせる所を与えてあげてほしい」と涙ながらに語った。

ウトロ、新しい町づくりへ

南山城の同胞たちが歌と踊りで雰囲気を盛り上げた。

 ウトロの運動は今、新しい段階に入った。

 ウトロは本来、日帝の植民地支配時代に軍事飛行場建設のため動員された朝鮮人労働者たちの飯場だった。解放後、政府、自治体は住環境の整備を行わず住民を放置。地権者の利害関係に翻弄され続け、「不法占拠者」のレッテルまで張られ、何度も立ち退きを迫られてきた。

 しかし、2005年から各地の同胞、日本市民、南朝鮮同胞による募金運動が展開されたことがきっかけで、昨年と今年に土地を購入するに至った。今後は、住宅建設、インフラ整備に向け政府、自治体に要請を行っていく。

 町内会長の金教一さんは「朝鮮人の誇りを大切にし、温かくて熱いウトロの朝鮮人コミュニティを歴史とともに守っていきたい」と語った。(李泰鎬)

[朝鮮新報 2011.4.28]