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被災地にエール、神戸まつりに神戸朝高、神戸初中の生徒が出演


神戸朝高と神戸初中の吹奏楽部

自分たちで振り付けした踊りを披露した神戸朝高舞踊部

 東日本大震災の被災地支援をテーマにした第41回神戸まつり「神戸から愛と元気を」(主催=神戸市民祭協会)のメインフェスティバルが15日に行われ、サンバチームや音楽隊が市役所前の通りを行進する恒例のパレードに、神戸朝鮮高級学校と神戸朝鮮初中級学校の生徒たちが出演した。

 神戸朝高舞踊部は「パンウルチュム」を披露。この日のために3年生が中心となって振り付けした。生徒たちは「私たちの踊りを通じて被災地の人々に力を送りたい。ウリハッキョの良さも伝えられれば」(金瑛実さん、高3)との思いでパレードに臨んだ。

 演奏したのは神戸朝高と神戸初中の吹奏楽部。舞踊部の後方で隊列を組み、行進しながら「ウリ チャンダニ チョアヨ」を演奏した。沿道からは、チマチョゴリ姿で華麗に舞い、重い楽器を背負って汗だくになりながら演奏する生徒たちに温かい拍手と声援が送られた。

 神戸朝高吹奏楽部の朴龍幸さん(高3)は「朝鮮の歌を市民に聞いてもらいながら三宮の街を行進できてとてもうれしい」と満足した様子だった。

 パレードには、総聯東神戸支部の同胞らも総聯兵庫県本部行進団の一員として参加。「被災地の皆さんと"とも"に」と書かれた横断幕を持って行進した。民団も農楽やテコンドーなどを披露した。

 イベントでは、岩手の盛岡冷麺や宮城の牛タン、福島県産の白桃を使ったクッキーなどが販売された物産展が開催。被災者を応援する寄せ書きも行われた。16年前の阪神淡路大震災で各地の支援を受けて復興した神戸の市民らが、東北などの被災地に力強いエールを送った。(李泰鎬)

[朝鮮新報 2011.5.18]