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主権国家への許しがたい冒とく NHKに謝罪求める

 NHKによる悪質な反共和国報道に対し、総連の活動家と各層の在日同胞から怒りの声があがっている。

 NHKは、15日放送の解説番組「ニュース深読み」のなかで、朝鮮の経済状況や選挙制度、延坪島砲弾事件などに言及しながら、事実をわい曲した悪質な報道を流し、「北朝鮮は、とんでもない駄々っ子」、「民主主義のない独裁国家」などと、あらゆる下劣な表現で朝鮮を冒とくした。

 この報道と関連し、総連中央と各団体の代表らは17日、NHK本社(東京・渋谷)を訪ね関係者に抗議した。

 代表らは席上で、「番組内で国家の最高指導者を冒とくしたことは許しがたい行為だ。朝鮮半島情勢に関してあやまった情報を流すことで、緊迫した政治状況を助長しようとしている」と怒りをあらわにした。

 女性同盟の代表は、放送後に地方に住む友人、知人からも怒りの声が届き、一緒に抗議に行くという同胞もいたと述べ、「公共放送にも関わらず、一面的で客観性にかける悪質極まりない内容を放送したことの責任を問いたい。あのような報道が垂れ流しになれば、視聴者は朝鮮はこわい国だと思ってしまう。良識ある報道をしてほしい」と抗議した。

 また、教職員を代表して参加した役員は、「過去の事例が示しているように、こうした悪質な報道によって、朝鮮学校に通う子どもたちに危害が加わるようなことがあれば、誰が責任をとるのか」と生徒らの安全を危惧した。

 他の代表からは、「これまで日本の若者と手を取り合うための活動を行ってきた。悪意に満ちた反共和国報道により若者の間に敵対感情が生まれれば、共生社会の実現はいっそう遠のいてしまう」と指摘したうえで、「平和の邪魔をしないでほしい」と語った。

 NHK関係者らは、抗議の内容を上層部に報告するとしたが、具体的な謝罪や訂正に関しては明言を避けた。

[朝鮮新報 2011.1.19]