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「小さな小包の大きな愛」

 1月の終わりにウリハッキョ(私たちの学校)に「伊達直人と友人一同」という方々から一つの小包が届いた。小包には宛名もなく直接ポストに入っていた。中には3万円分の図書券と「ウリハッキョ」というドキュメンタリー映画を見た感想と、激励のメッセージが添えてあった。

 「高校無償化」から朝鮮学校が除外されるなど、朝鮮学校を取り巻く状況はとても厳しく、失望し憤りを覚えることも多いが、そのたびに私たちを理解し、支えてくださるたくさんの素晴らしい日本の方々にいつも勇気づけられる。

 先月もウリハッキョにスケートリンクを作るのに尽力してくださった町内会の方々、毎年、子どもたちに食べさせてとお米を送ってくださる方々、いつも朝鮮学校を支えてくださる「朝鮮学校を支える会」の方々、数え上げればきりがないほどのたくさんの日本の方々に支えられていることにいつも感謝している。

 ウリハッキョの子どたちは、さまざまなハンディキャップを日本の政府から背負わされているが、たくましく育っている。私たちを理解し、支えてくださる方々の期待に応えようと、民族の誇りを持って、ウリハッキョで学んでいる。小さな小包に込められたとても大きな愛を子どもたちと教職員はしっかりと胸に刻んで、前を向いて歩んでいきます。(黄大勲 北海道朝鮮初中高級学校教員)

[朝鮮新報 2011.2.2]