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朝大同窓会役員ら 被災地出身の学生たちを慰問、激励

朝大同窓会の役員たちが、被災地出身の学生たちを激励し慰問金を手渡した

 朝鮮大学校同窓会(白陽来会長)の役員たちが3月26日、同校を訪れ、東日本大震災の被害をうけた東北をはじめとする被災地出身の学生たちを慰問、激励した。

 大震災の被害によって、朝鮮大学校の東北・北関東出身の在学生、卒業生ら26人は、地元に帰省することがいまだ困難な状況である。家族の安否確認は取れているが、そのうちの8人は親類や知人宅を頼り、あとの 18人は春休み中の朝大で生活を送っている。

 朝大では「計画停電」にともない、さまざまな不備があるなかでも学生たちが不便のないようにと、最大限の対応を尽くしている。教職員たちは親身になって彼らを見守っている。

 朝大同窓会の役員たちは、被災地出身の在学生、卒業生たちをの生活を心配し同窓会事務局に彼らの実家の被害状況などを問い合わせた。卒業式、終業式を終えた後も地元に帰郷することができない学生たちがいることを知り、彼らを直接見舞い、励ますことになった。

 白陽来会長は、「つらく、苦しくともこの困難を乗り越えられると信じている。立ちはだかる試練に勇敢に立ち向かっていった先代たちのように、互いに助け合い前に進んでいこう」と、学生たちを鼓舞した。

 この日、役員たちは学生たちに見舞金(一人当3万円)を手渡した。見舞金は、同窓会の予算とはとは別に、役員たちが工面したお金だ。

 慰問を受けた学生たちは、大先輩たちの期待に応えられるよう、新学期から学業と朝青生活に人一倍励んでいくと決意を語った。

 また、朝大では地震による一部設備の不具合や「計画停電」などと関連し、4月10日に予定していた入学式を5月8日に延期した。【朝鮮大学校同窓会事務局】

[朝鮮新報 2011.3.31]