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〈私の誠圭先生〉 弱者に寄り添う優しい心

 崔誠圭教員は、心がとても温かい人だ。困っている人がいると、それが朝鮮人でも、日本人でも、手を差し伸べられずにはいられない。

 生徒と接する上でも彼の優しさはよく現れていて、さまざまな問題を抱えた生徒たちと真摯に向き合い、彼らの心をまっすぐに育てようと努力している。

 生徒たちの中には、学力が高く才能に恵まれた子がいる一方で、自分に自信が持てず、心を閉ざし気味な生徒もいる。そうした子たちと熱心に向き合う崔教員の姿は印象深い。

 運動会のシーズンには、一番辛くて汚れる仕事を自ら引き受け、生徒たちの不満をジョークで笑い飛ばしながら共に作業に励んでいる。男性の「家庭」教員は珍しいと思うが、子どもたちのために、妊婦ジャケットを着用したり、料理をしたりと、工夫を凝らしている。これからも頑張ってもらいたい。

※1967年生まれ。埼玉朝鮮初中級学校、東京朝鮮中高級学校(高級部)、朝鮮大学校師範教育学部(当時)美術科卒業。埼玉初中、東京中高で教べんを執り、美術、家庭を担当。美術部顧問。中1担任(2010学年度)。

[朝鮮新報 2011.4.1]