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福島初中で卒業式 「同胞の期待に応えたい」

お世話になった教員、関係者たちと記念撮影

日本各地から送られてきた応援メッセージ

 2010学年度福島朝鮮初中級学校初級部第40回、中級部第39回卒業式が8日、同校体育館で行われた。

 3月11日に発生した大地震により、同校では卒業式を予定通り行えなかった。しかし、厳しい状況の中でも卒業生たちを祝おうという教職員たちの熱意によって卒業式を取り行うこととなった。

 福島第1原発事故による放射性物質の流出など、いまだ解決されていない問題が山積する中、式の準備期間は短かったものの、当日は多くの父母や関係者たちが参加して卒業生たちの新たな門出を祝った。

 式ではまず、総聯福島県本部の張泰昊委員長があいさつ。大震災により県内の同胞が甚大な被害を受けたことに触れながら、金正日総書記が被害同胞たちのために見舞金を送ってくれたと述べた。

 続いて、同校の具永泰校長が学事報告を行った。

 具校長は、日本各地の同胞たちが困難に打ち勝ってほしいと多くの救援物資と見舞金、激励のメッセージが書かれた横断幕や手紙などを送ってくれており、卒業式に際しても多くの祝電が届いていることを紹介した。そして、今年創立40周年を迎える福島初中を、各地の同胞たちの愛情と期待に応えられる立派な学校にしていく決意について語った。

 卒業式に続き、卒業生たちの公演があった。

 卒業生たちは、困難に直面したことによってウリハッキョと同胞社会、祖国の大切さを再認識したと述べながら、震災に打ち勝ち学習や部活などの学校生活によりいっそう積極的に取り組む決意を新たにした。【福島支局】

[朝鮮新報 2011.4.14]