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鳥取で土曜児童教室が開講、同胞の仲間作る場に

開講式のあとに行われた回目の授業の様子

 鳥取県の同胞児童を対象とする土曜児童教室「トッポンオリ」が開講した。4月29日、米子朝鮮会館で開講式が行われ、総連本部、支部の役員、岡山朝鮮初中級学校の教員を含む同胞、保護者らが子どもたちとともに参加。その後、今年度回目の授業が行われた。

 子どもたちは朝鮮語のあいさつや自己紹介を学び、一人ずつみんなの前で披露した。朝鮮語の単語を使ったゲームも楽しんだ。講師は、教員経験のある朝青本部副委員長の韓在信さんが務めた。県青商会では子どもたちにノートや鉛筆などをプレゼントした。

 鳥取では長年行われてきた午後夜間学校が一時中断していた。今回、内容をより充実させ、子どもたちが日本社会、国際化社会の中で自信を持ち、朝鮮人として堂々と活躍していけるよう民族心を養い、同胞の仲間を作る場として、土曜児童教室という形で再開した。

 総連本部の朴井愚委員長は「われわれは悠久な歴史と優れた文化を創造した朝鮮民族の血を受け継いでいる。しっかり勉強して朝鮮の言葉や文化を身に付け、同胞の友達をたくさんつくってほしい」と述べた。

開講を記念して参加者全員で記念撮影も

 授業の後、教室の関係者と保護者たちの話し合いの場も設けられた。

 保護者たちは、山陰地域に朝鮮学校がない状況で、子どもたちが同胞の友達を作り朝鮮の言葉や文化を学ぶ場が作られたことに感謝していた。あるアボジは「同胞社会の未来に向かって同胞と子どもたちが共に歩む出発になった」と語った。

 岡山初中の教員も、学校がなく同胞の付き合いが減れば同胞社会も失われかねないとして、学校を挙げて教室運営を支援していく方針を示した。

 同教室は毎月第、第土曜日、午前10時から12時まで、米子朝鮮会館で行われる。今後、朝鮮語の授業だけでなく、体験や課外授業なども実施する。(李泰鎬)

[朝鮮新報 2011.5.2]