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東日本大震災 平壌市民、心からのエール

東日本大地震を伝える労働新聞

 【平壌発=姜イルク】東日本大地震が発生した11日以降、朝鮮新報の平壌支局には、在日同胞の安否と総連各機関や朝鮮学校の被害状況を心配する電話が、相次いでいる。

 朝鮮はこれまで大きな地震被害に見舞われた経験がない。多くの人たちは、今回の地震が日本史上最大規模だという情報に接するまで、そのイメージをつかめずにいたという。

 しかし、13日午後からテレビで被害状況を伝える映像が流されると、市民たちは今回の地震と津波による人的、物的被害の深刻さに大きな衝撃を受けた模様だ。

 平壌市民は「テレビから伝わる映像を見て言葉を失った。在日同胞たちが心配だ。情報がほしい」という反応を見せている。また、「これまでもそうだったように、同胞たちが力を一つにして互いに助け合いながら一日も早く被害を乗り越えてほしい。私たちの気持ちを伝えてほしい」と話した。

 外交的に見れば朝・日関係は悪化したままの状態だ。市民たちには日本当局の対朝鮮敵視政策、在日同胞や朝鮮学校に対する差別の是正を求める声は高い。しかし、被害を受けた日本市民を心配する気持ちは、それとは別だという。平壌市民たちは日本人と在日同胞に心からの見舞いを申し上げるとともに、一刻も早く復旧されることを願っていると話す。

 朝鮮の国内報道を通じて日本の被害状況を知った平壌市民たちは、未曾有の大災害を乗り越えようとする日本市民たちに、心からのエールを送っている。

[朝鮮新報 2011.3.16]