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「国酒」を目指し

大同江食料工場技師長 チェ・ヒョンシルさん

 最近、平壌市民に人気の高い平壌酒。その生産の立役者だ。玉流館、清流館などに納入され、国家的な宴会でも振る舞われる。

 平壌酒を作る大同江食料工場が創業したのは08年。看板商品は平壌酒と平壌焼酎だ。商標は同じでも、長年親しまれてきた平壌焼酎(緑色の瓶の製品)とは異なる。

 チェさんは韓徳銖平壌軽工業大学卒業後、平壌焼酎工場で数年間、職場長を務めた。大同江食料工場の創業にあたり、技師長として配属され生産全般に関わってきた。

 平壌酒を作るために彼女は世界的な銘酒の研究とともに、朝鮮固有の味を求め続けた。その過程で、クリアでやわらかい味わいにたどり着いたという。

 創業から2年、今でも質の向上に余念がない。目指すのは朝鮮を代表する「国酒」を作ることだ。【平壌支局】

[朝鮮新報 2011.1.31]