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特有の薫りを表現したい

朝鮮舞踊家 朴仙美さん

 3月31日、東京・王子で行われた金英蘭舞踊研究所第8回定期発表会の舞台では、崔承喜の名作「荒波を超えて」を披露し好評を博した。

 現代朝鮮舞踊の礎を築き上げた崔承喜の精神は、現在も舞踊を愛する子どもたちによって継承されつつある。幼い頃から朝鮮舞踊を踊り、その道一筋の人生を歩んできた朴さん。舞踊を通じて学んだ歴史、文化、民族の心を、次の世代にも伝えていきたいという思いを胸に、現在フリーで活動する傍ら、ウリハッキョの生徒たちの講習会などで指導もしている。

 「私たちを取り巻く厳しい現実の中でも、同胞たちの民族の心を大事に守っていきたい。ただ美しいだけでなく、民族固有の薫りを表現するためのさらなる研究が必要。多くの人々に朝鮮文化への理解の輪を広げていきたい」と語った。(梨)

[朝鮮新報 2011.5.16]