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春・夏・秋・冬

 朝・日友好親善のための新年会が各地で行われている。今年も国、地方の議員や市民団体など各界各層の日本市民らが参加した

▼朝・日国交正常化に向けた対話の早期再開を求める声は強く、そのトーンは例年より高い。外交当局者が意欲を示したからだ。年初に前原外相が朝鮮との直接対話の再開に意欲を示すと、朝鮮中央通信は「時代のすう勢と国家間の関係発展に符合した肯定的な動き」と評価した

▼対話ムードの高まりに、日本市民らも期待を寄せている。拉致問題で凍結していた日朝議連の活動再開を模索する動きが各地で活発になっている。いくつかの私立大学関係者らは、朝鮮の大学との学術交流などに意欲を示した。これまで地道に活動を続けてきた市民団体も、これを機に日朝友好の流れを加速させようと思いを新たにしている

▼参加者たちがとくに強調したのは、「高校無償化」からの朝鮮学校除外など「在日朝鮮人を盾にした人質外交」の是正。「圧力と対話は共存しない」。朝鮮外務省関係者は、日本の敵視政策が変わっておらず、当局者同士が協議のテーブルに着く雰囲気は熟していないとの見方を示した。ただ、日本が過去清算に誠実な態度で臨むなら、それに応じて会談開催の環境を作り出す用意があるとの立場も示した。日本がすべきことは多いが、テーブルに着くためのハードルは決して高くないはずだ。(天)

[朝鮮新報 2011.2.21]