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春・夏・秋・冬

 東日本を襲った大地震と大津波、そして原発事故に世界中が衝撃を受けている。被災したすべての方々にお見舞いを申し上げる。関西でさえ大きな揺れを感じた。「大阪にしては大きいな」と身構えていたが、震源地と規模を知って絶句した。繰り返される大津波警報発令の報道がさらに不安を駆りたてた。テレビやインターネットを見なければ、事の深刻さを知るのに時間がかかったことだろう

▼深夜になり、通信障害でたまっていたメールが一気に入ってきた。同胞の安否はもちろん、「何をしてあげたらいいのか」「どこから手をつけるべきか」と西日本や九州、南朝鮮からも問い合わせが相次いだ。インターネットがもっとも確実な連絡手段のようだ

▼だが、被害が深刻な地域に住む同胞や高齢者の安否確認は困難を極めている。被害の大きさのため確認作業と対応が遅れている。同胞の安否や被害状況を知る人は、本紙や総聯機関に積極的に情報を提供してほしい

▼防災意識の高い日本でこれほど甚大な被害を受けている。あらゆる垣根を越えた助け合いが必要だ。16年前の被災地・神戸や阪神地域からは「今こそ恩返しを」との声が沸き起こっている。いま組織を挙げて救援活動の準備が進められている。救える命、支えられる同胞が目の前にいる。不況に民族差別と苦難は多いが、今はまず、被災同胞に支援の手を差し伸べよう。(天)

[朝鮮新報 2011.3.15]