朝高卒業生の大学受験資格問題/阪大で運動体結成
国立で2例目/学生、教員が参加
朝・日の大阪大学学生、賛同人の教員らでつくる「民族学校出身者の受験資格を求める阪大連絡協議会」が昨年12月18日に結成された。国立大でこうしたグループができるのは、京大に次いで2例目。
中心メンバーはこれまでにも、「民族学校出身者の受験資格を求める全国連絡協議会」の呼びかけに応じ、学内で103人の教員から署名を集めて来た。現在、7人の教員が賛同人となっている。今後はさらに運動の輪を広げ、阪大当局に自主的な判断による受験資格認可を求めながら、文部省にも政策の変更を迫っていく。
この日、豊中市の阪大構内で行われた結成集会では、サムルノリ公演、トックの炊き出しなどの後、メンバーらが結成を宣言。足を止めて見守る学生や教員らもいた。
大阪朝高出身で協議会代表の文鐘聲さん(医学部1年)が結成アピールを読み上げ、文部省による民族教育の権利侵害や、民族学校卒業生が国立大学を受験するには、「通信制」や「定時制」に在籍して大検を取得しなければならない現状を説明。差別撤廃のために、ともに運動に参加してほしいと呼びかけた。
中心メンバーの1人、広岡浄進(文学部4年)さんは、「今後はより幅広い学生に参加を呼びかけ、学内で雰囲気を盛り上げていきたい」と語っていた。