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視点


 満20歳になった青年男女が、社会的にも法律的にも大人として認められる日。日本の成人の日はこう規定されている。平安朝時代の元服がルーツとされるが、1月15日が成人の日に定められたのは1948年だ。

 日本の法律上、満20歳になれば選挙権が認められ、結婚も本人の自由意思でできる。酒、タバコも解禁だ(最も今のご時世では守られるはずもないが)。犯罪を犯せば実名を公表されるのも20歳から。つまり、一人前の大人として何事も自分の責任で対処していかなければならないのが、成人になるということだ。

 同胞青年にとってはさらに特別な意味がある。祖国と民族、総聯と同胞社会に貢献する第一歩を成人として踏み出すことになるからだ。

 総聯が87年に1月15日を「在日同胞青年の日」と定めてから今年で11年目。この日を前後して、各本部や支部ではパーティーなど様々な趣向をこらして祝う。当日は新調したチョゴリを披露する女性たちが華やかさに色を添える。

 今年も様々な抱負を抱いて、20歳になる同胞青年たちが数多く誕生する。

 金融事情が悪化する中で、朝銀を信じて預金してくれる同胞のために頑張るという朝銀マン。教員として生徒たちに民族の誇りを与えたいとの決意を新たにする朝大生。同胞だからこそ分かる健康上の悩みに答えられるようになりたいと語る看護婦の卵……。

 21世紀を担う新成人よ、おめでとう。(聖)