経済的成果で建国50周年/9・9節街を完工、石炭地下ガス化準備順調
共和国の人々は建国50周年(9月9日)を輝かせるために、社会主義経済建設にまい進してきた。経済封鎖や自然災害など一時的な難関を経ている中でも、金正日総書記の指導の下に社会主義強盛大国を造ろうという信念と意志で、3270ヵ所に中小型発電所を建設(8月現在)、9・9節街を完工するなどの成果を収めた。
安州地区炭鉱連合企業所(平安南道)では現在、石炭地下ガス化の準備を推し進めている。
石炭地下ガス化とは、炭層内に空気を送り込んで、石炭を炭層のままの状態で不完全燃焼させ、可燃ガスを生じさせること。取り出した一酸化炭素や水素ガス、メタンガスなどを工業用ガスとして活用する。石炭を掘り出す坑道を造る労力や資材が節約でき、地盤沈下も防げるという。
企業所では、石炭資源を有効利用して大量のガスを取り出すことで、国のエネルギー問題解決に寄与しようとの展望を立て、3ヵ所に実験場を設置して本格的な準備作業に取りかかっている。石炭を地下で燃焼させる穴と発生したガスを取り出す穴を地下で連結させるボーリング作業がすでに終わり、2号区域実験場では取り出したガスで発電所やガラス工場を稼働させる準備段階に入った。
オ・ジュンビン技師は、「取り出したガスは1立方メートル当たり1200キロカロリー以上の熱を発生する。発電用エネルギーや化学工業原料などにも活用できる」と語る。
順川ビナロン連合企業所(平安南道)のカーバイト職場三号電気炉は9月7日に操業を開始した。石灰石や無煙炭を燃やし、ビナロンや窒素肥料の原料となるカーバイトを生産する。
この電気炉には、朴喜徳・在日本朝鮮人商工連合会副会長夫妻の、社会主義建設に寄与したいとの思いが込められている。朴副会長は「祖国があってこそ、海外の同胞は人間らしく暮らして行ける。祖国に寄与するのは海外公民としての当然の道理です」と語る。
9日には平壌路面電車化第3段階路線が開通し、市民の便利な足として活躍している。新たに開通したのは西平壌駅―統一街間の13キロで、停留所は30ヵ所ある。
平壌路面電車化は1989年、金日成主席の指導の下に着工し、91年6月に万景台―松新間(20キロ)、92年6月に文繍街―統一街間(12.5キロ)が開通。今回の新路線は西城、平川、楽浪の各区域の市民の交通の便を図るだけでなく、万景台―松新間の運行をスムーズにした。
黄海北道遂安郡龍○(○は山へんに見)協同農場では、昨年4月に「青年山羊作業班」を発足させた。龍○(○は山へんに見)高等中学校を昨年3月に卒業した35人が、集団生活をしながら日夜、山羊や羊の飼育に励んでいる。里では丘の上の景色の良い場所に合宿所と山羊牧場を作り、彼らに飼育を任せた。
作業班発足当時は、山羊が28頭、羊は12頭しかいなかったが、8月30日現在、山羊70頭、羊20頭を数える。目標は、牧場を2002年までに1000町歩に広げ、山羊600頭、羊200頭、牛と兎を計200頭育てることだという。