倉敷朝鮮初中級学校で寄宿舎新築
倉敷朝鮮初中級学校(岡山県倉敷市)の寄宿舎が新築され、9月27日に竣工式が行われた。
竣工式には、総聯中央の朴点石教育局長、岡山県本部の゙令鉉委員長、広島県本部の金鎮湖委員長、島根県本部の金相峰委員長、鳥取県本部の朴井愚委員長、倉敷支部の李建男委員長、倉敷初中の邊日銖校長と同校の李康烈教育会長(商工連合会副理事長・県商工会副会長)らと商工人、同胞、生徒ら350余人が参加し、竣工を祝った。
竣工式では、李教育会長があいさつし、「寄宿舎の建設に、莫大な資金が予想されたことから、当初はプレハブのものを建てようとの意見も出された。しかし、子供を送る父母らの心情を考慮し、経済的に苦しい状況の中でも、生徒らが何不自由なく生活できる立派な寄宿舎を建てようとの結論に至った」と語った。
続いて同胞商工人、建設関係者らがテープカットを行った後、寄宿舎内を見学した。
同校にはこれまで寄宿舎がなかったが、岡山県本部と倉敷支部、鳥取県本部、島根県本部、倉敷初中のオモニ会と愛校会から、遠距離通学の生徒らのために寄宿舎が必要だとの意見が出され、建設に向けて話し合いが重ねられてきたという。この間、寄宿舎での生活経験がある教員らの意見を取り入れ、設計図を六回も変更するなどして準備を進めてきたという。
新築された寄宿舎は、敷地面積420坪、延べ建坪106坪の2階建て。応接室、食堂、生徒らがゆったりとくつろげるサロンなどが設置されており、部屋には冷暖房も完備されている。
寄宿舎の名前は「ピンナラ(輝け)寮」。同校では、4年前から朝・日親善のサッカー大会、「ピンナラ杯」を主催している。Jリーグに所属するクラブチームなども参加し、全国的に水準が高い同大会で毎年好成績を収め、名を轟かせている生徒らが、サッカーだけでなくすべての分野で輝いてほしいという父母らの思いが込められている。