檀君陵で開天節行事/告発状を発表
朝鮮民族の始祖、檀君が古朝鮮を建立した日である開天節に際して、檀君民族統一協議会が主管する開天節行事が3日、平壌市江東郡の檀君陵で行われ、檀君民族統一協議会の柳美英会長、祖国平和統一委員会の呉益済副委員長、祖国統一汎民族青年学生連合(汎青学連)南側本部「韓国大学総学生会連合(韓総連)」の金大元、黄嬋の両代表、海外同胞らが参加した。
開幕儀式に続き檀君祭が行われた。全参加者が檀君を追悼して黙祷した後、南北、海外の各代表が酒を注いだ。
まず柳会長が演説し、行事に参加しようとした南朝鮮・檀君大○(○は人偏に宗)教の安浩相氏、民族和解仏教推進委員会の知銑僧侶らの訪北を妨害した南朝鮮当局の反民族的な行為を糾弾すると述べ、檀君民族の知恵で祖国統一3大憲章と民族大団結5大方針を確固と堅持し、全民族の団結した力で祖国の自主的平和統一を早めなければならないと指摘した。
続いて演説した「韓総連」の金代表は、檀君陵の発掘は神話でのみ伝えられてきた檀君の歴史を実在の歴史として科学的に立証することで、一つの祖先でつながった南北がこれまでも一つの民族であったし、今後も永遠に一つの民族であることを宣言したものだと語った。そして、青年学生たちが檀君民族の末裔として、汎青学連の名のもとに一致団結し統一の局面で醸し出された難関を突破し、必ず統一駅にたどりつくだろうと強調した。
最後に在日本朝鮮歴史考古学協会の全浩天会長が演説した。
また、民族共同の開天節行事を妨害した南朝鮮当局者の反民族行為を糾弾する告発状が朗読された。
告発状は、開天節を南北、海外共同で記念することは、5000年間同一民族として暮らしてきた同胞が民族の悠久さと単一さ、優秀さを示し、民族の大団結をはかり、民族の主体的力で統一偉業を早めるうえで意義を持つと強調した。
そのうえで、共和国の当該団体で開天節を迎える度に南北が共同で記念し、檀君祭もともに開こうとの思いから、南朝鮮の各界人士を招請し、彼らを温かく迎えるための準備を行ってきたと述べ、にもかかわらず南朝鮮当局が毎年北側の発議に背を向け続け、今年も安浩相、知銑両氏らの訪北を妨害したと非難した。
告発状は、「国民の政府」を自認する現南朝鮮当局の「南北交流、協力」が虚構であり、実際には同族を敵視する「国家保安法」を温存させたまま、民族の和解と団結、統一を妨げる反民族、反統一集団であることをはっきり示したと指摘した。
檀君民族統一協議会は声明
檀君民族統一協議会は2日、檀君陵での開天節行事に参加しようとした南の人士の訪北を許可しなかったことと関連して声明を発表し、「反民族的、反統一的行為をただちに中止し、統一のために訪北しようとする南朝鮮の良心的愛国人士と宗教家、青年学生の前途を切り開かなければならない」と主張した。
朝鮮仏教徒連盟中央委員会も同日、同様の声明を発表し、国家と民族にとって良くないことばかりする康仁徳を除去しなければならず、南朝鮮当局は同胞の志向と態勢の流れを正しく見据え、反北対決観念から抜け出、連北和解の立場に立つべきだと主張した。
鄭敏珠、李恵貞代表釈放歓迎会
一方、10・3汎青学連「民族の日」宣布・「統一の希望の鳥」鄭敏珠、李恵貞代表釈放歓迎会が3日、檀君陵で行われた。
南北、海外青年学生代表が檀君民族青年学生共同宣言文を朗読し、民族自主思想に立って祖国の完全な自主化のためにたたかい、愛国愛族思想に基づき民族大団結を達成し統一を実現するためにたたかうことを誓うと述べた。
また、3者連帯の旗を掲げ汎青学連を強化し、民族大団結の足枷である「国家保安法」を撤廃し、統一人士の全面釈放を実現させると主張した。
ソウルでも1日、同様の集いが開かれ、平壌市学生委員会とソウル地域総学生会連合間の共同集会などが行われた。
集会では南北、海外が共同で合意した政治演説文が交換され共同決議が採択された。(以上朝鮮通信)