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東京朝鮮中高級学校新校舎竣工の集い


 共和国創建50周年慶祝・東京朝鮮中高級学校新校舎竣工の集いが10日、同校で行われた。総聯中央の韓徳銖議長、許宗萬責任副議長、権淳徽副議長、総聯東京都本部の金守埴委員長、商工連の梁守政会長、新校舎建設委員会の洪誠一委員長、同校の具大石校長と李三才教育会長をはじめ、建設委員と新校舎建設に寄与した同胞商工人有志、歴代校長、同胞と父母、教職員と学生らが参加し、新校舎竣工を共に祝った。テープカット、竣工式典に続いて全校生が出場する祝賀大運動会も行われ、同校は1日中祝賀ムードに包まれていた。

 1996年9月の新校舎建設委員会発足から2年余り。経済的に困難な状況が続く中で、同校の学区となる東京、西東京、埼玉、千葉をはじめ各地の同胞たちは子供、孫の世代のために立派な学び舎を残そうと全力を傾けてきた。

 総予算13億円で建設された新校舎は建坪約1700坪で鉄筋3階建て。普通教室24室のほかに開放的な造りの食堂兼多目的ホール(200席)と音楽室などの各種特別室が30室ある。幅の広い廊下や各階に2ヵ所ずつ設けられたベンチの並ぶ「学生ホール」など、ゆったりした造りが特徴的だ。内装、外装ともに淡いピンク色と木目を多用した優しいトーン。屋根は緑色でアクセントをつけている。民族の薫り溢れるあずまやが設けられた中庭には、同校卒業生の同胞彫刻家、李赫氏が寄贈したチマ・チョゴリ姿の少女をかたどったブロンズ像も置かれた。

 竣工の集いでは、韓議長と関係者らが新校舎前の中庭でテープカットを行ったのに続き、東京朝鮮文化会館で式典が行われた。

 韓議長が祝賀あいさつを行い、新世代が中心になって新校舎を建設したという事実は、在日同胞社会の輝かしい未来を約束するものだと強調。新校舎で21世紀の主人公たちがもっと立派に育って行くと思うと、感激で胸がいっぱいになると述べた。

 また建設委員会の洪委員長が事業報告を行い、新校舎建設問題が浮上してからの約3年間を振り返りながら、困難を乗り越えて目標を達成できたのは、建設委員らを中心に全同胞が力を合わせ、大衆運動の形で建設事業を進めたためだと指摘。新校舎建設に尽力したすべての同胞、父母と卒業生、また総聯組織と活動家に感謝の意を示した。そして、新世代を中心に結成された建設委の活動を1世たちが後押ししてくれたと指摘しながら、新校舎建設事業が、同胞社会で愛国愛族の精神を継承していく事業にもなったと強調した。

 許責任副議長から総聯中央の感謝状が建設委の代表らに伝達され、また建設委の感謝状も同胞代表と建設業者に伝達された。

 最後に、同校生徒代表が決意表明を行い、僕たちを立派な朝鮮人に育てようと新校舎を建設してくれて本当に嬉しく幸福を感じているとし、その愛情と期待に応えたいと述べた。