右翼団体などによる嫌がらせ/総聯中央同胞生活局長が談話
総聯中央の柳光守同胞生活局長は13日、東京・千代田区の朝鮮会館で記者会見し、共和国の人工衛星打ち上げ以降、右翼団体などによる嫌がらせ行為がエスカレートしていることに関し談話を発表。日本当局に対し、厳正な取り締まりと背後関係の究明、朝鮮学校生徒への嫌がらせ防止など、適切な措置を講じるよう求めた。
柳局長はまず同会館前で連日、右翼による嫌がらせが続いていることに言及。とくに12日の午前11時27分頃から30分以上にわたり、右翼団体の街宣車が同会館正門前の敷地に乗り上げて威力妨害行為を行ったことについて説明した。
それによると同日、右翼団体の街宣車2台が会館正門と通用口を完全にふさぎ、総聯職員と訪問客の出入りと業務を妨害。右翼団体構成員らがハンドマイクを門に押し付け、門を足蹴りしながら暴言を吐き続けた。
また、警備のため11時29分頃に現場に到着した警視庁の機動隊はこの間、総聯側からの再三にわたる取り締まり要請にも関わらず、街宣車を遠巻きにしたまま傍観し続けたという。
柳局長は談話の中で、こうした行為が続くのは、日本政府当局が共和国の人工衛星打ち上げを認めず、一連の「制裁措置」を取り続けているからだと強調した。
総聯中央では会見に先立ち、代表らが所轄の麹町警察署を訪れ、敷地を侵して業務を妨害した右翼団体メンバーの逮捕・処罰と、同種の行為に対する防止措置を求めた。