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愛知中高創立50周年記念フェスティバル


 愛知朝鮮中高級学校創立50周年記念フェスティバルが10日、豊明市の同校で行われ、総聯中央の徐萬述第1副議長、愛知県本部の金鎭度委員長、大祝典実行委員会の権五成委員長、愛知中高の李都相校長をはじめ教職員と学生、東海・北信地方の各地から訪れた卒業生と父母、同胞ら四千余人が参加した。また多くの日本人士も来賓として招かれ、同校創立50周年をともに祝った。

 同校体育館で行われた第1部の記念大会では、徐萬述第1副議長が祝賀あいさつし、創立以来、総聯の指導のもとに数多くの有能な人材を育て上げ、総聯の愛国事業の発展に大きく貢献してきたことが愛知中高の成し遂げた最も輝かしい功績だと指摘。また、このような輝かしい50年は、民族教育事業にまい進してきた東海・北信地方の総聯活動家と同胞らの愛国心が結実したものだと述べた。

 続いて愛知中高の李都相校長が記念報告を行い、同校はこれまで、主体性と民族性を備えた立派な人材を育て上げてきたとしながら、21世紀に同校を東海・北信地方の民族教育の拠点として、より立派に築き上げるために尽力したいと決意を語った。

 大会では、共和国の教育省をはじめ総聯の各機関、日本の団体や個人などから送られてきた祝電が披露され、総聯中央からの感謝状が実行委の代表に伝達された。

 体育館では記念大会に続いて、生徒らによる祝賀公演「祖国と共に50年」が披露され、運動場では第2部の大祝典が行われた。

 大祝典会場となった運動場には、県下の各初中級学校オモニ会による各種売店や愛知県本部の朝青員らが準備したゲームコーナーなどが設置され、祝杯を交わし談笑する同胞らで終始賑わった。

 ステージでは、同校生徒とOBによる吹奏楽演奏、女性同盟愛知と留学同東海の合同チャンダンノリや東海朝鮮歌舞団の民謡メドレーなどが披露され、客席からは惜しみない拍手が送られた。

 愛知中高は1948年4月20日、中部朝鮮中学校として創立された。当時の教員数は7人、生徒数は146人だった。その後6度の移転を重ね25年前に現在地に落ち着いた。高級部が併設されたのは53年。これまで中級部からは5364人、高級部からは7523人の卒業生が巣立った。現在、中級部は愛知県とその周辺、高級部は東海・北信各地から来た生徒たちが学んでいる。

 総聯愛知・東春支部の李相哲副委員長(57、8期)は「私たちの時代に比べて生徒らの活躍の幅が広がり、日本全国にウリハッキョの名を轟かせている。また今日は、こんなにたくさんの同胞が集い、ともに歌い祝っている。卒業生にとってこんなに嬉しい日はない」と話していた。

 第1部の祝賀公演でチャンダンノリ「50年の喜び」に出演した柳哲基君(高2)は「僕たちが1、2世の愛国の志を今後も受け継ぎ、ウリハッキョを守って行くとの思いをチャンダンに込めて精一杯演奏した」と語っていた。

 総聯静岡・西部支部の李栄元委員長(34、28期)は「久し振りに母校を訪ねたが、かつて机を並べて一緒に学んだ30代の同胞らが、愛国運動の中心となって活躍する姿を見て力が沸いた」と話していた。