許せぬ卑劣な犯罪/総聯中央会館に火炎ビン襲撃
共和国の人工衛星打ち上げ後、日本各地で総聯組織に対する挑発行為が相次ぐ中、3日早朝、総聯中央本部会館(東京・千代田区)に対する火炎ビン襲撃事件が発生した。
3日午前4時25分頃、不審者が朝鮮会館正門に近づき、正門の上から火炎ビンを投げ込んだ。火炎ビンは敷地内で燃え上がったが、当直者が消火器で消し止めた。不審者は火炎ビンを投げると同時に逃走した。
共和国の人工衛星打ち上げを口実に反共和国、反総聯キャンペーンが繰り広げられ、各地の総聯組織と朝鮮学校生徒に対する暴言、暴行事件が相次ぎ、総聯千葉支部副委員長がテロ行為によって殺害されるという事件まで起きている中で今回の火炎ビン襲撃事件も起こった。
今回の火炎ビン襲撃事件も一連の事態と情勢の中で起きた許し難い卑劣な犯罪行為であり、総聯破壊と在日同胞迫害、弾圧を狙った政治的意図のもとで行われた計画的な暴挙である。
組織破壊、同胞迫害狙う/総聯中央同胞生活局長が談話
総聯中央本部火炎ビン襲撃事件と関連して総聯中央同胞生活局の柳光守局長は3日、要旨次のような談話を発表した。
昨今、共和国の人工衛星打ち上げを契機に反共和国キャンペーンが大々的に繰り広げられる中で、千葉朝鮮会館での凶悪な放火・強盗・殺人事件をはじめ、総聯中央本部会館に対する右翼の暴力、朝鮮学校生徒に対する嫌がらせなどが頻発している。今回の事件は、このような状況と背景の中で起こった重大な犯罪行為であり、総聯の破壊と在日朝鮮人迫害をもくろんだ政治的意図を持った計画的な暴挙である。
われわれはこのような卑劣な犯罪行為を民族的怒りを込めて断固糾弾する。
われわれは日本当局と警察が事件の重大性にかんがみ、犯人を即時逮捕し、厳罰に処するよう求める。また、2度とこうした事件が起きないよう適切な措置を講じ、反共和国、反総聯キャンペーンと在日朝鮮人に対するあらゆる迫害行為が根絶されるよう強く望む。