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東京第9初級の「フリーマーケット」、2000人で盛況


 東京朝鮮第9初級学校(杉並区)の「フリーマーケット」が1日、同校で行われた。

 同校アボジ会、オモニ会、また今年から加わった練馬、新宿、中・杉の総聯各支部による実行委員会が主催した。

 今回で3回目になる「フリーマーケット」には、同胞と日本市民ら2000余人が訪れた。

 11時の開門時には待ち切れない100余人が列を作っていた。

 会場は一日中人であふれ、それぞれ目当ての商品を探すのに余念がなかった。同校の父母らはもちろん、近所の日本の人々もキムチを買ったり、ビールを片手に各種朝鮮料理を味わい楽しんでいた。

 一方、教室では懇談会が行われ、アボジ会の金容星会長、東京第九初級の金秀彦校長をはじめ同胞らと、同校と隣接する杉並第1小学校などのPTA役員ら約30人が参加。朝鮮学校が日本政府による制度的差別を受けている現状などについて話し合った。

 オモニ会会長の金玉喜さんは「子供を思う気持ちは日本学校も朝鮮学校も同じ。私たちは、日本で生きているけれど子供は朝鮮人として育てたいと思い、朝鮮学校に通わせている。これからは子供同士、父母同士ともに、もっと一緒に文化交流を進めていけたらいいと思う」と語っていた。

 杉ノ森中学校PTA会長の吉田悠子さんは「私も以前外国にいながら恵まれた環境のもとで子供を育ててもらったことがある。その時の体験から、朝鮮人が通う学校だからといって父母らが重い負担を強いられているのはおかしい」と話していた。

 洪淳一実行委員長は「朝・日双方が互いに分かりあうには、地域での交流がとても大切だ。今日の行事を通して地域住民とより深い交流ができたし、フリーマーケットも大盛況でたいへん嬉しい」と語っていた。