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南朝鮮・現代グループ鄭周永名誉会長一行の再訪朝


 既報のように、南朝鮮・現代グループの鄭周永名誉会長一行が10月27日、同胞愛を込めて用意した牛501頭を引き連れ板門店経由で訪北し、31日に板門店を通って帰還した。鄭名誉会長が牛を連れて板門店経由で訪北するのは6月に続き2度目。

 共和国国防委員会の金正日委員長は30日、鄭名誉会長一行の宿舎をわざわざ訪れ45分間にわたって会見し、記念写真も撮った。

 最高人民会議常任委員会の金永南委員長(28日)と朝鮮アジア太平洋平和委員会の金容淳委員長(27日)もそれぞれ会見している。

 現代一行にとってはまさに「破格の待遇」(読売新聞1日付)だったといえる。

 現代は今回の訪北中、金剛山観光事業のほか、@20万トン規模の中古船舶解体事業 A平壌に10万キロワット能力の火力発電所建設 Bミネラルウォーター開発 C自動車輸出のための組立工場建設 Dカーラジオ組立工場建設 E通信事業 F現代側が入札した第3国の建設対象への共同進出 G工業団地開発 H石油開発・供給――の9項目の南北経済開発協力事業で北側と合意し、またスポーツ分野の交流協力のために平壌に室内体育館を建設することにした。

 北側と現代側との合意は、「民族の和解と団結、祖国統一に貢献する聖なる事業」(金永南委員長)となろう。

 また北側は、「朝鮮アジア太平洋平和委員会と南朝鮮・現代グループ間に民間レベルによる金剛山観光事業と各分野の経済協力事業が成功するよう深い関心を払う」(同)としている。金剛山観光は今月18日、第1陣を乗せた観光船「現代 金剛号」(乗客収容数1305人、2万5078トン)が江原道(南)の東海港を出発して翌日、江原道(北)の長箭港に到着する予定だ。4泊5日の日程で、@九龍淵コース A万物相コース B三日浦/海金剛コースの各コースに分かれて行われる。 (本社記者高英民撮影)