大会選出要請団、首相官邸訪ね事件の再発防止などを要請
在日本朝鮮人中央大会で選出された要請団は11日午後、首相官邸を訪ね野中広務官房長官に、事件の再発防止などを要請した。
要請団は金泰煕副議長を団長とし、南昇祐国際局長、総聯千葉県本部の徐昌武委員長、商工連の徐世教理事長、女性同盟の金一順委員長、東京朝鮮中高級学校の具大石校長で構成され、一連の事件の真相究明などを求める要請文を手渡した。社民党の渕上貞夫幹事長が同行した。
金副議長は、共和国の人工衛星打ち上げを契機に反共和国、反総聯策動が繰り広げられている中で起こった、一連の事件の厳重性、深刻性について指摘 @日本政府が一連の事件の犯人の逮捕と処罰、真相究明 A事件の再発防止のための対策をたてる B共和国に対する不当な「制裁措置」を撤回し、朝・日関係改善に取り組むこと、などを強く求めた。
また、総聯組織と同胞商工人、朝鮮学生ら在日朝鮮人の事業と生活、企業活動の安全を保障するよう訴えた。
これについて野中官房長官は最近、行っている総聯組織と在日朝鮮人、とくに幼い学生に対する暴行と犯罪は、起きてはならないことだとしながら、要請にしたがって真相究明し、再発防止の措置を取ると述べた。