朝鮮中央通信、国連の「遵守決議」を非難
【14日発朝鮮中央通信】 国連総会で最近、共和国に対して国際原子力機関(IAEA)の核保障措置協定の遵守を求める決議が採択された。
これは、共和国の自主権を侵害する極めて不当な行為で、到底許されない。
朝鮮半島の「核問題」は国連で論議する問題ではなく、朝米間で解決されるべき問題だ。にもかかわらず、問題解決に何のプラスにもならない決議が採択されたことは、米国とIAEAの一部勢力の不当な策動によるもので、朝米基本合意文の命運を危うくし、国連総会の権威まで損ねる結果を招いただけである。
周知のように、核兵器を南朝鮮に持ち込んだのは米国である。共和国に対する「核疑惑」をねつ造してわれわれを孤立・圧殺しようとしたのも米国だ。これに米国の指示を受けたIAEAの一部勢力が介入したため、「核問題」が国際的問題として上程されるようになった。
1994年10月に採択された朝米基本合意文は、朝鮮半島の「核問題」が朝米間で解決すべき政治軍事問題であることを明示しており、「核保障措置協定」遵守におけるわれわれの特殊地位の責任も全的に米国とIAEAの一部勢力にあることを明らかにしている。
朝鮮半島の「核問題」解決における基本は、朝米基本合意文を徹底的に履行することにあり、これは決して一方的なものとなってはならない。
米国の朝米基本合意文履行が伴わない状況で、一方的な保障措置協定の完全履行などありえない。
朝鮮半島の「核問題」解決と保障措置協定の完全な履行を心から願うならば、われわれに圧力を加えるのではなく、朝鮮半島の「核問題」を引き起こした張本人である米国に朝米基本合意文を履行するよう促すべきである。
米国とIAEAの一部勢力が共和国の自主権を無視する圧力手段として国連を利用し続ければ、われわれも必要な対応策を取らざるを得ない。 (朝鮮通信)