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南政岐さん(京都中高中級部3年生)、少年の主張全国大会に出場


 京都朝鮮中高級学校中級部3年生の南政岐さんが8日、東京・新宿区の日本青年館で行われた第20回少年の主張「わたしの主張98」(主催=青少年育成国民会議)に、中部・近畿ブロック代表として参加した。

 同大会は、青少年育成国民会議がスピーチを通じて子供たちに論理的に物事を考える力、自分の主張を他人に正しく伝える力を身につけさせ、広い視野と柔軟な発想などを育てる目的で始めた。大会では、全国の中学生から史上最多の85万余編の作品が寄せられ、全国6ブロックから選ばれた代表13人がそれぞれの「主張」を発表した。

 南さんは、通学途中に会話を交わした日本人のお婆さんとの交流をテーマに「出会い」と題して熱弁をふるった。日本と朝鮮が「心からあいさつしあえる」ような未来を築きたいと主張し、会場から大きな拍手を浴びた。

 残念ながら入賞は果たせなかったが、南さんの主張は審査員講評で、「自分の足元をしっかりと見つめている」との評価を受けた。

 南さんはスピーチを終えた後、「とても緊張したが、朝鮮と日本の心の距離が少しでも近づくように、思いがしっかり伝わるように精いっぱい主張した」と感想を話した。

 少年の主張全国大会での模様は、12月13日(日)の午後3時からNHK教育テレビで放映される。

 また、地区別大会に参加した、岡山朝鮮初中級学校中級部3年の林綾美さんの「神様の子」と、東大阪朝鮮中級学校3年の朴美玲さんの「手紙」がそれぞれ努力賞を受賞した。