総聯京都、「国際交流みやこ夢広場」に参加/写真パネルなどで朝鮮学校紹介
「国際交流みやこ夢広場―共に生きる世界をめざして」(共催=同実行委員会、財団法人京都市国際交流協会、後援=京都市・京都商工会議所)が6日、左京区の京都市勧業館で行われ、総聯京都府本部は朝鮮学校を紹介する写真パネルなどを展示した。
京都を中心にして活動する各国の団体やグループの親善と交流を深めることを目的に、今年初めて開かれた「みやこ夢広場」には、64の団体、市民グループが参加。市民、府在住の外国人ら約1万人が訪れた。
総聯京都府本部では、共和国の人工衛星打ち上げ以降、朝鮮学校生徒への暴行・暴言事件が相次ぐなど、同胞社会を取り巻く状況が不穏な今だからこそ地域で民族教育への理解を深めることが大切と、朝鮮学校の教科書と生徒たちの生活風景の写真や、民族教育の内容などを紹介したパネル、カメラマン石川文洋氏の「朝鮮民主主義人民共和国の風景」と題した写真などを展示。また、朝鮮学校が助成や資格などの面で制度的差別を受けている現状を知らせる資料も置かれていた。チジム、ピビンパプなどの各種朝鮮料理の模擬店も好評を博した。
京都西高等学校で英語とフランス語を教えるチャーチル・イーストン氏は、「朝鮮学校でどういう内容の教育が行われているのかとても興味があった。朝鮮学校卒業生が受験資格の問題などで差別を受けていることに関する資料などを入手できたので、教育関係者として、今後、この問題について学んでいきたい」と話していた。
京都市国際交流協会の波多野一郎事務課長は「総聯京都では朝鮮学校を紹介する写真などを展示していたが、とても良い試みだと思う。今後も総聯は、こういう機会があれば積極的に参加し、1人でも多くの市民に民族教育の実情を知らせて欲しい」と語っていた。