国際シンポジウム「日本軍性奴隷制を裁く2000年女性国際戦犯法廷をどう開くか」
「慰安婦」に名誉と正義を! グローバルキャンペーン 98国際シンポジウム「日本軍性奴隷制を裁く2000年女性国際戦犯法廷をどう開くか」(「戦争と女性への暴力」日本ネットワーク主催)が12日、東京・高田馬場の早稲田大学国際会議場で行われ、400余人が参加した。
「『慰安婦』問題の9年、被害国からの報告」というテーマで共和国、南朝鮮、中国、フィリピン、インドネシアからそれぞれ報告が行われた。
共和国の「従軍慰安婦」及び太平洋戦争被害者補償対策委員会による被害実態に関する報告書を在日本朝鮮民主女性同盟中央本部の代表が朗読した。
また、オーストラリアの国際法学者でフリンダース大学のウスティナ・ドルゴポル助教授が「女性国際戦犯法廷―わたしの提案」と題する基調演説をした。
南朝鮮の「韓国挺身隊問題対策協議会」の尹貞玉共同代表、「戦争と女性に対する暴力」日本ネットワークの松井やより代表が「女性国際戦犯法廷に向けて」というテーマでそれぞれ発言し、同法廷を実現させ戦争と暴力による20世紀を終え、平等と平和と共生の21世紀を作るため協力し合おうと述べた。
シンポ参加者による「2000年『女性国際戦犯法廷』を成功させよう!」と題するアピールが採択され、日本の侵略戦争と植民地支配の責任を明らかにすることは、被害を受けたアジアの人々と和解して共有できる未来を作り、女性の人権を確立し、国際法の発展にも寄与することになると強調した。