視点
関西では主に大阪や兵庫で一般的に食べられ、居酒屋やレストランのメニューにもある肉。
関東ではあまり馴染みがないが、東京・上野の中華料理店は9月からこの肉をメニューに加えた。
果たして何の肉か。ダチョウである。
食べ方は刺身、たたき、ステーキ、しゃぶしゃぶと多様。肉は赤身で、味は子牛の肉に似て柔らかくジューシー。脂肪分やコレステロールが牛肉や鶏肉より少なく、低カロリーという特徴がある。反対に鉄分は牛肉や鶏肉と比べて多い。健康を気遣う人や心臓病患者、成人病の恐れのある人にも安心して食べられる美味しくてヘルシーな肉。
家畜としての利点は@生後1年半で成鳥になり、年間50個の卵を産むAエサ代は牛の5分の1以下B健康食C皮、羽など全身が利用可能などだ。
気候への順応性も高く寒い地方でも飼育でき、北海道でも飼育されている。このため「21世紀の家畜」とまで言われており、日本では飼育件数が増え、昨年の1490羽から、今年(7月現在)3241羽と急増している。
ダチョウ牧場、実は共和国にも3つある。平壌郊外の延豊ダチョウ牧場は5月にオープン、100余羽が飼育されている。
飼育は始まったばかりで、まだ実験段階だが、牧場関係者は数年以内に10倍の1000羽に増やしたいとしている。ダチョウの肉が共和国でも食べられる日はそう遠くないだろう。(喜)