sinboj_hedline.gif (1986 バイト)

清岩洞土城(平壌・大城区域)からの出土品/金日成総合大学研究集団が調査


古朝鮮時代の短剣や石斧、高句麗時代の建築壁画破片

 本紙1月27日付既報のとおり、金日成総合大学歴史学部の研究グループがこのほど行った平壌市大城区域にある清岩洞土城に対する発掘調査・研究作業の結果、この城壁は上下の2層からなり、下は古朝鮮(檀君朝鮮)時代、上は高句麗時代の物で、3回に分けて築かれたことが明らかになった。

 29日発朝鮮中央通信によると、これによって5000余年前の朝鮮で初の国家であった古朝鮮時代に築かれた城壁であったことが判明した。

 古朝鮮時代の城壁は幅約10メートル、高さ2.5メートルで、使用された土からは新石器時代の石包丁や石槍などが発掘された。城内西部地域からは石斧や石短剣、煉瓦などのほか、高句麗時代の建物址遺跡が発掘された。遺跡からは2つの建築物の土台や器、瓦の破片などが発掘されたほか、朝鮮で初めて高句麗時代の建築壁画の破片が発見された。

 今回の調査結果は、古朝鮮と高句麗の歴史をより科学的に体系化できる資料を提供するという意味で、民族史の研究に大きく寄与する。また、朝鮮民族の悠久な歴史と燦然たる文化が平壌を中心に発展してきたことを実証している。

 民主朝鮮1月16日付が掲載した、調査で発掘された古朝鮮時代の石斧などの写真を紹介する。

 金正日総書記はこれらの成果を評価し、同研究グループに対し感謝を送った。