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視点


 南朝鮮の次期「大統領」就任まであと20日余り。「政権」交代の日が近づくにつれ、「建国以来の経済困難を招いた今回の金融・通貨危機での失政責任追及」(日本経済新聞1月31日付)の声が高まっている。

 対象は当然、金泳三。「金泳三大統領には国家管理能力がなかった。最後には、金融危機を招いてしまった」(「国会議員」李東馥)との内部批判も噴出。

 彼の執権前に428億ドルだった対外債務は昨年末現在、1530億ドルに急増。まさに「国家不渡り」状況だ。マスコミは金泳三「政権」の誤った経済政策の産物だと批判している。現「政権」が93年に「新経済100日計画」を発表した時から経済全般で混乱が起こったとの指摘もある。

 また「韓国銀行」が破局的金融大混乱に陥る前の昨年3月から11月までに通貨・金融危機の深刻さを23回も青瓦台に警告し続けていたにもかかわらず、金泳三が何も対処しなかった事実も明らかにされている。

 次期「政権」で連立与党となる自由民主連合総裁の朴泰俊は1月24日、経済破綻の責任は現「政権」が負うべきだとし、検察捜査を実施して責任者を司法処理すべきと主張、30日には刑事訴追もありえるとの見方を示した。同日から監査院は財政経済院と「韓国銀行」の特別監査を始めた。

 全斗煥と盧泰愚は退任後、光州虐殺の罪などで刑務所と拘置所に収監された。金泳三の退任後も安泰ではない。(喜)