朝鮮中央通信、「6カ国宣言」構想を非難
20日発朝鮮中央通信は、南朝鮮の一部政治家が、朝鮮の北と南、米、中、日、ロシアによる南北の平和共存、東北アジアの平和と安定などに関する「6ヵ国共同宣言」採択を掲げ、請託外交を繰り広げていることについて、荒唐無稽で危険な着想だと述べ、次のように非難した。
互いに敵視し合い、国家として認めることすらしなかったり、法律的な交戦状態すら終わっていないというのが東北アジアの現状だ。この状況下で国家の指導者が集まって宣言をするのは、砂上の楼閣を築こうとするようなものだ。
朝鮮半島の安定と平和が保障されないのは、周辺国の宣言がないからではなく、冷戦が終わって久しいこんにちに至ってもなお、当事者の米国が南朝鮮に膨大な武力を置いて共和国への軍事的威嚇を行っているからだ。こうした問題を見落としたまま、6者だの宣言だのと言うのは、本質を知らない無知の表れか、あるいは本質を意図的にわい曲した不純な政治的術数としか見ることはできない。請託外交は亡国外交というのが、民族の歴史が残した教訓である。(朝鮮通信)