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共和国外交部代弁人、米国の武力増強に警告


 共和国外交部スポークスマンは12日、米国の武力増強によって最近、朝鮮半島情勢が一層緊張していることと関連し、次のような談話を発表した。

 米国は最近のイラク危機を機に、ありもしない「奇襲攻撃」や安保上の「空白」を騒いで南朝鮮に最新軍備を大々的に搬入し、共和国に対する戦争準備に一層まい進している。

 南朝鮮駐屯米軍のジョン・ティレリ司令官は4日の米下院国家安全保障委員会での証言で、最新作戦指揮機Jスターズを「軍事演習で初めて使用した結果、朝鮮半島有事に役立つことが確認」されたとし、同機を早急に米・南朝鮮連合軍に配備すると言った。

 「空飛ぶ作戦指揮所」と呼ばれる同機を「有事」を想定し南朝鮮に実戦配備しようとすること自体、危険な企図が秘められている。

 これに先立ち米太平洋軍司令官のジョゼフ・プルアー大将も2月20日の会見で「有効な抑止力保持」を公言し、米本土からF15E戦闘機25機とAC130戦闘ヘリ2機をすでに南朝鮮に配備したことを認めた。それによると、米国はB52戦略爆撃機で本土から発進して共和国を攻撃できる遠距離攻撃演習を終え、朝鮮半島海域に即時出動できるよう空母1隻を常時待機させており、米陸海空軍兵力が18時間内に南朝鮮に増強投入できる臨時態勢を敷いているという。

 米国がイラク危機と時を同じくして最新軍事装備を南朝鮮に大量に増強したことは、「2地域戦争同時対応戦略」の初テストをほかならぬ朝鮮半島で敢えて強行しようという危険極まりない行為である。

 これまで米国は、共和国との多岐にわたる協議の場であたかも朝鮮半島の平和と安定に関心があるかのように繰り返し表明してきた。しかし諸般の事実が示すように、米国は対話の裏で相手側に対する戦争準備に拍車をかけ続けている。

 このような状況下で、われわれは近く開かれる四者会談と、その他米国と進行中の各種協議の先行きについて改めて熟慮せざるを得ない。

 われわれを強く刺激する米国の武力増強策動は、朝米両国間の長期にわたる敵対関係に終止符を打ち、関係改善を確約した朝米基本合意文に対する露骨な違反になる。懐に刃をしのばせ相手を害する機会のみをうかがう者と真の対話を行えないことは明白である。

 米国の敵対行為は、われわれが高度の警戒心を堅持し、対話にも、戦争にもすべて対処できる万端の戦争準備を整えるよう求めている。

 米国が武力増強策動と戦争準備に固執している以上、われわれもやむをえず対応措置を取らざるをえず、敵があえて襲ってくれば朝鮮人民は挑戦者を容赦なく懲罰し、「2地域戦争同時対応戦略」実現企図を断固阻止し破綻させるであろう。(朝鮮通信)