兵庫県、在日外国人高齢者・障害者に対し４月から給付金支給

　兵庫県が、これまで無年金状態にあった県内の在日外国人高齢者・障害者に対し、福祉的措置として給付金を支給する方針を決めた。２月２４日、県議会に上程され、同月末に採択されたもの。４月から支給される方向だ。

　１９２６年４月１日以前に生まれた高齢者（現在７２歳以上)と、８２年１月１日当時、すでに２０歳を越え重度の障害状態にあった障害者（現在３６歳以上)が対象になる。生活保護者は除外となり、所得制限など一定の条件がある。

　金額は、年額で高齢者に６万円、障害者に１２万円を支給する方針だ。すでに給付措置を実施している市、町では、県の給付分を足して支給する。

　一方、まだ実施されていない市、町では県と同額以上の制度開設を指導する。

　都道府県単位で在日外国人高齢者・障害者に対し直接的給付措置を実施するのは、滋賀県、北海道、神奈川県に次いで４番目となる。

　問い合わせは、高齢福祉係（TEL０７８−３６２−３１８８）、障害福祉係（TEL０７８−３６２−３１９２）