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朝鮮総聯山形県本部代表、公安調査庁にスパイ行為を厳重抗議


 朝鮮総聯山形県本部(李仁明委員長)の代表らは12日、公安調査庁の現職職員が身分を偽り同県本部活動家と接触し、共和国と総聯の内情を不当に探り出そうとスパイ行為を働いたことに対し、山形公安調査事務所に厳重抗議し、謝罪とスパイ行為の即時中止を強く求めた。

 同公安調査事務所の第2課長沖田成夫は、「東北内外ジャーナルの大木田正」と身分を偽り、公安調査庁の手先としての正体を隠して県本部に接近していた元山形県議会議員の飯野栄儒の紹介で、1996年10月18日から97年2月20日まで数回に渡って山形県本部活動家らに接触し、組織の内部を不当に探ろうとした。

 また同公安調査事務所の職員たちが、県下の随所で在日同胞に接触し、総聯の内情をさぐり出そうとした行為について同胞から苦情や通報が寄せられている。

 代表らの抗議に対し、同事務所所長は「沖田成夫は私の部下だ」と認めた。

 山形県本部は、公安当局に対し、厳重に抗議するとともに、@スパイ行為の事実を認め、謝罪すること A公安当局は、今後このような行為が一切行われないよう当該措置を講じること、などを強く要求した。

 山形県本部の代表らは同日午後、県庁の記者クラブで記者会見した。