ニュースフラッシュ
米は朝米合意分の誠実な履行を/朝鮮中央通信
4者会談こう着の責任は米に/朝鮮中央通信
米が3月に200回の空中スパイ
平壌で電力部門熱誠者会議
ILO、南に失業者労組認可勧告へ
米の武力増強非難の談話配布/外交部、安保理公式文献として
南失業者、年内に200万人に
3月30日発朝鮮中央通信は、米国の信義を欠く態度と行動によって朝米基本合意文の履行が遅れていることと関連し、次のように指摘した。
朝鮮半島エネルギー開発機構(KEDO)内の費用問題での意見の相違によって軽水炉建設が遅れている時、米国は重油費用まで同盟国に分担させようと、4月分の重油購買を暫定中断した。ゆえに、共和国の当該部門がいつ入るかも知れない軽水炉を当てにして、自立的な原子力エネルギー工業を引き続き犠牲にすることはできず、米国の空約束に耳を傾けないよう主張するのも無理からぬことだ。共和国は合意文に伴う義務事項を誠実に履行しており、米国もこれを認めたにもかかわらず、採択から3年が過ぎるまで様々な口実で履行を遅らせてきた。これは合意文履行と明らかに相反し、正しい行動とは見難い。 (朝鮮通信)
3月30日発朝鮮中央通信は、第2回4者会談がこう着状態に陥った責任は全面的に米国側にあると非難し、次のように指摘した。
共和国が終始一貫して主張する駐南朝鮮米軍撤収と朝米平和協定締結は最も核心的な問題であり、この問題を扱うか否かが会談進展の鍵となる。しかし米国は共和国の正当な要求を受け入れず、この問題の協議すらできないと拒否的な態度を取った。また、南北対話を会談と混同させ、民族内部問題への外勢干渉を正当化しようとした。この不誠実な態度が会談進展の障害となった。会談が継続されるかどうかは米国の今後の行動にかかっている。(朝鮮通信)
3月30日発朝鮮中央通信は、米国が共和国に対し、3月の1ヵ月間に200余回もの空中スパイ行為を働いたと報じた。(朝鮮通信)
全国電力部門熱誠者会議が3月27日、平壌の人民文化宮殿で開かれ、李鐘玉副主席、韓成竜党書記らが参加し、洪成南副総理が報告した。党中央委員会からは祝賀文が寄せられた。会議では電力工業政策貫徹での成果と経験を総括し、中小型発電所を大々的に建設して電力生産で一大高揚を遂げる課題と方針を討議した。 (朝鮮通信)
国際労働機関(ILO)は3月26日の第271回理事会で、南朝鮮当局に対し、失業者の労働組合加入許可や、全国民主労働組合総連盟(民主労総)、教員・公務員労組の合法化などを求める勧告案を採択した。南では民主労総傘下の全国建設労働組合連盟が3月20日に初の失業者労組「全国建設労働失業者連盟」を発足させたが、当局は「結成は認められない」としている。
南朝鮮に対する米国の武力増強によって朝鮮半島情勢が緊張を増していることに関する、共和国外交部スポークスマンの3月12日付談話が19日、国連安全保障理事会の公式文献S/1998/24号として配布された。(朝鮮通信)
南朝鮮労働部は3月19日の業務報告で、失業者数が年内に200万人に達する可能性が高いと明らかにした。2月末現在で失業率は5.9%、失業者数は123万5000人にまで達している。