東北初中高新校舎建設、5月着工準備に拍車/第8回建設常務委員会拡大会議
校舎の老朽化に伴い、1965年の創立以来初の本格的校舎建て替えを行うため96年11月に発足した東北朝鮮初中高級学校建設委員会(東北6県代表らで構成)の第8回建設常務委員会拡大会議が1日、同校で行われた。会議では総聯中央の許宗萬責任副議長が結語を述べ、建設委員と総聯活動家らを激励した。会議には総聯中央の朴云承教育局長、東北地方各県の総聯本部委員長、建設委員会の琴吉成委員長と各名誉委員長、建設常務委委員と各県建設委委員らが参加。1年半にわたる準備事業での成果を総括、5月に予定される着工式を前に提起される一連の問題を討議、決定し、建設準備にいっそう拍車をかけることを確認した。東北地方の総聯組織と同胞、父母らはこの間、組織をあげて新校舎建設準備に取り組み、各県単位で募金の記帳集めを行ってきた。
21世紀に向けた民族教育発展へ
会議では、建設準備事業に関する報告が常務委員会からあった。報告は、同胞らを取り巻く政治、経済状況が困難を極める中、建設委員と総聯活動家らが、在日朝鮮人運動の生命線であり、愛国1世の残した最も貴重な財産である民族教育を引き続き発展させるため、新校舎建設にすべての知恵と力を捧げてきたと指摘。東北地方同胞の大衆的運動として行われた建設準備事業における数々の美談が紹介された。
次いで各県建設委員会による活動報告があった。
結語を述べた許宗萬責任副議長は、経済情勢がいつになく困難な中で、東北地方同胞の力を集め新校舎建設事業を力強く進めてきた建設委員らの熱意と労苦に対し謝意を表した。
また、1世同胞が開拓した民族教育事業を2、3世同胞が担うことは時代の要求に即して歴史を創造していく過程であり、民族教育を受けて育った新世代が、先達の築いた土台の上に21世紀の新たな運動の土台を築くことだと述べた。
さらに、総聯と在日同胞は民族教育の道を開拓、発展させてきたからこそ、今も学校を中心にした同胞生活圏を形成して民族の代をしっかりと継いでいると指摘。21世紀、民族の問題はさらに重要であり、しっかりした主体性と民族性を持ってこそ真の国際人として世界史の新たな流れに対応できると強調した。
またこうした中、民族教育の重要性は今後よりクローズアップされるだろうと指摘し、時代の要求に即して改善を重ねながら引き続き発展させる必要性について述べた。
一方、子供たちのために学校を一層立派に整備するのは愛国愛族を志向する同胞たちの良心であり、他のことは後回しにしてでも教育への投資を惜しまず、世代的な責任と義務を果たすべきだと強調。教育事業に寄与する人こそ同胞に尊敬される愛国者だと語り、建設委員らと活動家が力を合わせて今後も発奮し、同胞たちの熱意によって新校舎が立派に建設されることを確信すると述べた。
会議終了後、建設委員会の琴吉成委員長は「教育に対する投資が何よりも重要だということを改めて心に刻んだ。今後も個別訪問と話し合いを重ね、より多くの同胞の熱意を新校舎建設事業に結集させたい」と話していた。