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視点


 南北対話は何時、本格的に再開されるのか。動きがまったくないわけではないが、流動的な側面もある。南北関係は金泳三前「大統領」の反統一的、反民族的行為のために近年にない最悪状態に陥った。94年6月28日に、南北最高位級会談の副総理級予備会談が行われて以来、3年9ヵ月も中断したままだ。

 しかし金正日総書記は昨年8月4日に発表した論文で「南朝鮮当局者たちがいかなる姿勢と立場をもってどのように行動するかを注視するであろう」と述べた。これは4ヵ月後の12月、南朝鮮で「大統領」選挙が実施され金泳三に代わる新「大統領」の登場を見越したものだった。

 選挙では金大中候補が勝ち、2月25日に新「政権」が出帆。労働新聞2月28日付は就任演説を論評し「南朝鮮で再び『政権』が代わっただけで、南北関係改善と統一問題解決で変化がないという後患が生じないよう希望する」と主張。共和国の報道機関は「新執権層」「執権上層」「政治圏上層」などと、金泳三「政権」とは明らかに一線を画した表現を使っている。

 総書記は南朝鮮当局者が「反民族的な対決政策を放棄して実際の行動で肯定的な変化を見せるならば、われわれは彼らといつでも会って民族の運命問題について虚心坦懐に協議し、祖国統一のためにともに努力するであろう」とも述べている。

 南朝鮮での政策転換があってこそ、一つ一つの動きが本格的な対話再開に繋がろう。(喜)