北京での南北副部長級会談決裂で祖国平和統一委員会が談話
20日発朝鮮中央通信によると、祖国平和統一委員会(祖統委)書記局スポークスマンは、11日から北京で行われていた南北副部長級会談が決裂したことと関連して談話を発表し、南朝鮮当局が肥料提供問題を公式に提起してきたことを契機に準備された今回の会談が、南側の不当な立場と誤った対応により何の結実もなく決裂したとしながら、次のように指摘した。
南側は会談で終始一貫、肥料問題は後回しにして、それ以外の諸々の政治問題を前提条件に掲げ、それが充たされなければ肥料を提供できないと固執した。
南側がいくらの価値もない肥料提供問題をもって「相互主義」や前提条件をうんぬんしながら、共和国から何らかの代価を得ようとするのは、稚拙な行動であり、肥料を餌に人をたぶらかして何か大きなことをするかのように世論を誤導し、自分の顔を立てようとする者の行為である。
同族である南北関係の問題、まして同族間の人道主義的支援問題を商売人のように取り引きする者と、果たして民族の運命に関する統一問題を共に論じられるのか。わが方は深く憂慮せざるを得ない。
さらに、今回の会談を非公式に行おうとした合意も眼中になく、KBSとつるんで会談テーブルに盗聴装置まで仕掛けたのは、南北対話の歴史上かつてない非常識で卑劣な行為であり、初歩的な会談の道徳も礼儀もわきまえない南側の対応を断固糾弾する。
すでに南朝鮮の人々から指弾された康仁徳が「長官」についている「統一部」が、今回の会談の南側担当者として今後、わが方の対話相手になれるかを深く考えざるを得ない。
南側は今回の会談を通じて、反北対決を追求する点で金泳三「政権」時と変わらないことを自ら示した。南朝鮮当局は会談を決裂させ、今後の南北関係の前途を暗くしたことについて全的に責任を負うべきだ。(朝鮮通信)