来年の第15回教育研究大会に向け中央教研推進委員会議
来年1月に開かれる第15回中央教育研究大会に向け、各級学校での研究をより深めるための中央教研推進委員の会議が4月18日、東京・千代田区の朝鮮会館で行われた。
総聯中央の朴云承教育局長があいさつし、5月22、23の両日に開かれる総聯18全大会を機に民族教育事業で新たな発展をもたらすため、教育部門に従事する活動家、教員たちが時代と同胞のニーズに合わせ、民族教育の質を一層向上させようと強調した。
続いて委員(すべて教員)らが各地を代表して教育研究活動の現状について報告し、今後の研究における課題について話し合った。
報告によると、新教科書に移行してからのここ数年間、各学区、都道府県本部、学校、分科ごとの教研委員会活動が各地で活性化しており、地方ごとに年間の研究成果をレポート集にまとめるなどの活動も活発になっているという。
委員たちは、昨年の第14回教研大会後の新たな成果に基づき、来年の15回大会が、新教科書移行後の研究実績を集大成する意義深い大会になるよう、分科ごとに高水準の発表ができるようにしようと合意した。
また会議では、今後、教育研究活動をより実りあるものとして行うために、発表準備の過程を日常的な教育活動のレベルアップと密接に結びつける問題、研究活動で集団的な力を発揮し、研究内容を体系的に継承して深めていく問題などが提起された。
マルチメディア教材の研究会も
朝鮮学校にマルチメディア教材を導入するための研究会が11日、東京・千代田区の朝鮮会館で行われ、初級部低学年の国語(朝鮮語)用など、開発中の数種の学習ソフトの試作品が公開された。
試作品を試してみた各地の教員、関係者からは、独自の開発が必要な国語の教材に関する意見が多く出された。とくに低学年で朝鮮語の話し言葉を効果的に学べる物が求められており、将来的には家庭でも家族みんなで楽しみながら朝鮮語を学べるソフトがあれば、との意見もあった。
さらに研究会では、今後、様々な科目でマルチメディアを利用した授業方法を研究する問題、教員たちの一部に残るコンピュータアレルギーを克服する問題などが話し合われた。