sinboj_hedline.gif (1986 バイト)

北京での南北副部長級会談決裂、南当局に全責任/朝鮮中央通信が論評


  4月24日発朝鮮中央通信 北京で行われていた南北副部長級接触が決裂した後、南朝鮮当局は気を病んでいるが自業自得だ。

 今回の接触は、南朝鮮当局が共和国に対する肥料提供を公式に提起してきたことと関連して、共和国側がこの問題を討議するための副部長級会談を主導的に提案したことに伴い準備された。

 金泳三「政権」の執拗な外勢依存政策と反北対決策動によって南北対話が全面中断し、南北間に極めて深刻な対決状態が長期にわたって持続している中で開かれただけに、今回の接触に対する内外の関心は大きかった。

 今回の接触で南側が共和国側に提起してきた肥料提供問題が良い方向で合意することに伴い、南北関係の他の問題も一つ一つ着実に討議していたならば、それは疑心することない南北関係改善のりっぱな契機になっただろう。

 しかし遺憾にも、今回の接触は南側の不当な立場と誤った対応により、何の結実もなく決裂した。

 こんにち、断絶された南北対話を再開して南北間の関係を対決の関係から和解協力の関係に転換することは、後に引けない切迫な問題となっている。

 こうしたことから共和国は、今年に入ってからも2月に開かれた共和国政党・団体連合会議をはじめ、あらゆる機会に南北関係改善と対話に対する意志を表明し、南当局に政策転換をして対話再開の雰囲気を醸成するよう再三求めた。

 こうした見地から共和国側は、せっかく準備された今回の接触が南北関係改善に有利な局面を開く良い契機になると認め、誠意をもって接触に臨んだ。

 共和国側は、副部長級接触自体が肥料提供問題と関連して開かれただけに、まずそれから協議して解決した後に、南北関係の他の問題もその性格に沿って、当局と赤十字団体の接触で扱っていくことに対する合理的な提案を示した。

 しかし南側は今回の会談で自らが引き出した肥料提供問題は後回しにして、「相互主義」という理不尽な主張をしながら、肥料問題以外の諸政治的問題を前提条件に掲げ、それが満たされなければ肥料を提供できないと固執した。

 そもそも今回、接触の議題に上げられた肥料提供問題は、提起された経緯、同胞愛的見地、そしてこれまで支援物資をあげたりもらったりした前例に照らし合わせて見ても、この問題でいかなる前提条件や「相互主義」は通じない。

 これまで南朝鮮で洪水被害が生じた時、共和国はいかなる付帯条件もなしに、唯一、温かい同胞愛と人道主義精神で多くの救護物資などを送った。それは同族間の相扶相助の良い前例になった。

 しかし今回、南側が理不尽な政治的問題などを掲げてきてそれが解決されなければ肥料も提供できないとしたのは、結局、肥料提供問題も、現南北関係問題も解決する意思がないことを示すとともに、いくらもならない肥料提供を掲げて政治的代価を得ようとする愚かな行為である。

 肥料提供問題を論議する双方当局対話の場で、南側当局が分別なく赤十字団体の所管である離散家族面会所設置問題のようなことを合意しようとしたことは理知に合わない。

 南当局が心から南北関係で提起される懸案問題などを共和国と一つのテーブルで解決する意思があるならば、理性をもって合理的に思考しなければならない。

 南当局は今回、接触の過程に南北対話の歴史上かつてない不純な行動までためらいなく行った。

 南側は、接触を非公開ですると合意したにもかかわらず、裏ではKBSとつるんで会談テーブルに盗聴装置まで仕掛け、接触の全過程を一方的に公開した。

 信義は別として、初歩的な対話の道徳も礼儀もわきまえない行動である。

 今回の接触過程は、すでに南朝鮮人民から指弾を受けたことがある康仁徳が「長官」である「統一部」とは、一つのテーブルで民族の重大事を論じることはできないという考えを抱くようになっただけだ。

 南当局は、不当な前提条件を掲げて今回の接触を意図的に決裂させたことで、最悪の南北関係が1日も早く改善されることを願う内外の期待と関心に水を差すとともに、反北対決を追求するうえで金泳三「政権」時と変わらないことをそのまま示している。

 南当局はせっかく開かれた南北対話を決裂させたことで生じるすべての結果について全的に責任を追うべきだ。(朝鮮通信)