視点
今日1日はメーデー。世界の労働者が休業、デモ、集会などでその団結を示す連帯の日だ。
発祥の地は米国だ。1884年、「労働騎士団」など国内の労働組合が、5月1日を期して8時間労働制を要求するゼネストを行うことを決めた。この決定に従い、86年5月1日、35万余人の米国の労働者が一斉に仕事を休み、第1回の行動を起こしたのがきっかけだ。
そして、89年の第2インター創立大会の決定を受け、翌90年には国際メーデーが挙行されるなど世界的な動きへと発展、現在に至っている。
南朝鮮では長い間、御用労組「韓国労総」の活動のみが認められてきたが、87年の6月民主化抗争以降、民主労組設立の動きが強まり、90年に全国労働組合協議会、95年には全国民主労働組合総連盟(民主労総)が結成された。
今の労働者たちのたたかいも、民主労総の指導下で組織的に行われている。IMFから融資を受けるほど深刻な通貨・金融危機下で失業者の数は3月末現在で137万余人に達した。とくに2月の整理解雇制導入後は、解雇回避の努力を怠ったまま人員整理を行ったり、一方的に賃金を削減するなど「不当労働行為」が目立つ。
金大中「政権」は同制度導入時に「苦痛の分担」を唱えたが、実際には労働者ばかりが負担を強いられており、抗議の声があがるのも当然だ。
民主労総は今月初めに「失業者同盟」を発足させ、問題に取り組んでいく方針だ。(聖)