東京 初級学校対抗アボジサッカー大会/初級学校中央サッカー大会都予選も
第9回東京初級学校対抗アボジサッカー大会が3日、東京朝鮮中高級学校(北区)の運動場で行われ、東京第9初級チームが優勝した。
東京第1初中A、B、第2初級、第3初級、第4初中A、B、第5初中、第8初級、第9初級、西東京第1初中、第2初中の各学校アボジ会11チームが出場。ゲームは4ブロックに分かれ予選リーグを行い、各1位チームが決勝トーナメントを行った。午後からは突然の雨に見舞われたが、参加者らはファイトあふれるプレーを展開。ほとんどのアボジがサッカー経験者で、体力こそ劣るもののテンポの良い巧みなパスワークなど高い技術が目に付いた。
熱戦の末、決勝に進んだのは6回大会ぶりの王者奪回を狙う第9初級と初優勝を狙う第2初級。PK戦までもつれ込む接戦となったが、4−3で第9が勝利し、1、2回大会以来、3度目の優勝を決めた。3位には東京第8と西東京第1がそれぞれ入った。
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同大会は、都内の各朝鮮初級・初中級学校の父母らの交流を深めるとともに、学校運営など民族教育の発展により一層の関心を持ってもらおうという目的で、94年から毎年春と秋に行われている。
大会が開催されたのを機に都内のすべての学校でアボジ会が結成された。今大会では、参加費で初級部大会用のゴール2組を会場となる東京朝高に寄贈するなど、学校支援活動も積極的に行っている。
同大会のもう一つの特徴は、毎年、同日同会場で在日朝鮮初級学校中央サッカー大会(6月3〜5日、千葉・検見川)都予選の決勝トーナメントが行われることだ。アボジたちもこの時ばかりは自分らの試合を忘れ、学校別に熱の入った応援合戦を繰り広げる。もちろんオモニたちも駆けつけるので、家族ぐるみの大会として毎年盛り上がりを見せている。
実行委の慎富啓委員長(第4初中、45)は「民族教育を受けて育つ子供の元気な姿を通じて、学校に強い関心を持ってもらおうと子供の大会と同じ日にしている。毎年欠かさず行うことで、各校の父母らが交流を深める絶好の場にもなっている」と語る。
今回優勝した第9初級の金光泰さん(37)は「毎週土曜日に学校で練習しているが、子供を連れてきて一緒に練習することもある。サッカーが子供との一つの接点になっており、楽しみを共有することで親子の交流が深まっている」と話していた。
11月には第10回大会を記念大会として盛大に行う予定だ。
なお、初級学校中央サッカー大会都予選で本大会出場権を獲得した上位4校は次のとおり。
@第5
A第1
B第2
C第4