全アジア侵略狙う日本/労働新聞が論評
労働新聞10日付は、日米ガイドラインと関連し、「全アジアを狙って」と題する次のような論評を掲載した。
最近、日本政府は「アジア太平洋地域安保体制」の確立という美名のもとで、「日米防衛協力のための指針」(ガイドライン)を最終的にまとめ国会審議に提出した。
ここで日本政府は従来の「日本有事」という言葉を「日本周辺事態」に置き換え、その包括範囲を朝鮮半島から台湾までと定めた。そして、「日本周辺事態」発生時、米軍に対する後方物資の保障と米軍負傷兵の救出、公海上の船舶に対する臨検を行うとした。さらに、自衛隊艦船と航空機を日本人救出作戦に動員し、指揮官の命令があれば自衛隊員の兵器使用を許している。
ここから分かるように、日本軍国主義者は米国をバックにして朝鮮半島、ひいては全アジアに対する侵略を狙っている。
こんにち、日本反動勢力はかつての日本帝国主義侵略者がアジア諸国を侵略して支配した時を懐かしみ、その再現をもくろんでいる。そのためには、何らかの口実が必要になる。
「アジア太平洋地域安保体制」の確立という美名のもとで、「日米防衛協力のための指針」を発動させる狙いは、米軍の軍事活動に積極的に協力することを法的に固着させることで、アジアの任意の地域で任意の時刻に軍事行動を起こせるようにしようということである。日本反動勢力が朝鮮半島を含むアジアの広範な地域と公海上を自らの「保護区域」に設定し、日本の利益のため同地域で自衛隊の活動を合法化しようというのは、まさにこれを狙ったものである。
日本は事実上、海外侵略のためのすべての軍事的準備を整えた。今まさに日本反動勢力は、「日本周辺事態」を口実に公然と海外侵略に臨まんとしている。その第一攻撃目標が朝鮮半島である。日本軍国主義者は朝鮮半島を足掛かりにして、全アジアに対する軍事的支配の実現を計画している。
一方、米国と日本は軍事的結託を強化することで、アジアでの軍事的優位を確立し、誰も軍事的に挑戦できないようにして他国を抑えて覇権を握ろうとしている。
日本軍国主義勢力によってアジアには新たな戦争の危険がもたらされている。 かつて日本帝国主義者は、朝鮮やアジア諸国を侵略し、その国の人民に筆舌に尽くし難い不幸と災難を強いた。
日本軍国主義者の侵略と略奪の本性、その残忍さは少しも変わっていない。日本の再侵略策動が許されれば、アジア人民はかつてよりも一層大きな不幸と災難を被ることになろう。
こんにち、アジア人民が米日の軍事的共謀・結託と日本軍国主義の再侵略策動に警戒の声を高めるのは極めて当然である。
日本反動勢力が引き続き再侵略を夢見て海外侵略へと進むならば、彼らにもたらされるものは破滅のみであろう。(朝鮮通信)