民主労組、12万人がゼネスト/整理解雇制撤廃などを求め
南朝鮮の全国民主労働組合総連盟は5月27、28の両日、雇用安定対策の実施を金大中「政権」に求める第1次ゼネストを行った。19日に8189人の整理解雇が発表された現代自動車の労組や、金属業界最大の全国金属産業労働組合連盟をはじめ、132事業体、12万1400人の労組員が参加し、ソウルや釜山など各地でデモや抗議集会を一斉に繰り広げた。
民主労総は26日夜から27日午前中にかけて労働部と実務協議を行ったが、労働部が整理解雇制撤廃を認めず決裂。ゼネスト突入を宣言した。
ソウル駅前広場では「雇用安定と生存権争取のためのゼネスト決意大会」を2000人の参加の下に開催。整理解雇制と勤労者派遣制の撤廃、雇用安定協約の締結、不当労働行為の根絶、失業対策の実施、財閥解体と政治の抜本的改革、国際通貨基金との再協議などを訴え、明洞聖堂までデモ行進した。
現代自動車蔚山工場での「雇用安定・民衆生存権死守決意大会」とデモ行進には2万人の労組員が参加。「ゼネスト闘争で雇用安定を勝ち取ろう」などとシュプレヒコールを上げた。
李甲用委員長ら民主労総幹部28人はゼネスト終了後、明洞聖堂で無期限ろう城に入り、現「政権」がIMF管理下で進める経済改革が、財閥改革が不十分なまま、労働者のみに負担を強いるものになっていると非難。現「政権」が要求を受け入れない場合、10日からは第二次ゼネストに突入する意向を明らかにした。